全国初 公・民合築の新病院（米沢市民病院・三友堂病院）
アートコンセプト：「そうとそう」（想と想）
それぞれの立場で地域医療を担ってきた公と民の病院が、時代に合わせ想いを一つに同敷地内に
新病院としてスタートさせる、二つの病院としての想い。
市民の生命と健康を守る新病院の想いと、市民から寄せる新病院への想い。
そして、米沢に生きた先人たちの想いと、今を生きる人々の想い。
それは未来に生きる人々への想いと繋がっています。
アートワークは、地域を支える様々な「想い」と「想い」をコンセプトとしました。

EVホール_「上杉の家紋」より
強さとしなやかさを併せ持つ「竹」。上杉家の家紋に刻まれる竹をモチーフに、
1階から７階までのEVホールに真っ直ぐのびる1本の竹を表現しました。
一節をイメージした各階の作品は、異なる七色の色彩で各層分けの役割も果たします。

小児科外来待合、小児科病棟プレイルーム
子どもたちのワクワクを引き出すアート

回復期リハビリテーション病棟、地域包括ケア病棟_ベンチ壁
患者様の自発性と活発性を促す病棟空間として、リハビリにも使用する回廊廊下のコーナー4ヵ所に、
米沢の地図をモチーフにした大型レリーフを設置し「上杉の城下町を散歩する」をテーマにした病棟用のアートです。
親しみある町並みを鮮やかで美しい色彩で構成、歩く時の目標を分かりやすく、散歩を愉しむ感覚を大切にしました。
・GREEN_上杉神社エリア
・RED_旧三友堂病院エリア
・BLUE_新病院エリア
・YELLOW_米沢駅エリア

緩和ケア病棟_ベンチ壁
馴染みの素材、米沢織物（小紋柄）を使用したレリーフ

エントランス_アウトレット隠し
地域の花「紅花畑」をイメージしたレリーフ
美しい紅花色のグラデーションのアートで、アウトレットをさり気なく隠します

■アーティスト
吉村直美、長谷川仁

■計画概要
建築主：米沢市、米沢市立病院
設計：株式会社内藤建築事務所
施工：フジタ・後藤組・中村建設特定建設工事共同企業体

建築主：一般財団法人 三友堂病院
設計：株式会社内藤建築事務所
施工：フジタ・後藤組・中村建設特定建設工事共同企業体

Photo: Ken Kato