ARTCOCO

市立青梅総合医療センター

癒しと安らぎの環境づくりを目指し、アートコンセプトを『青梅が織りなす豊かな光』としました。
青梅市で愛されている数々の風景を切り取り、人々の記憶、命、希望、に寄り添う想いを
包み込むように大事にしながら、大きな空間を、柔らかく、うららかに演出しました。

エントランス
『day dream OME』 阿部岳史
青梅市民に親しまれ大切にされている「梅の公園」「奥多摩の山々」を記憶の中の風景として描きました。
長さ42mのエントランスの壁面に多摩産の木で制作した3817個のキューブを配置しています。
キューブ裏側には、青梅市の学校で「梅の花に想いをのせよう」というワークショップを開催し、
様々な想いやメッセージを書いてもらい、梅色のキューブに仕上げました。
ワークショップ:青梅市立の小中学校の皆様

ホワイエ
『いのちのひかり』 須藤玲子
青梅市では古くから養蚕が盛んで、人々の生活を支えてきた繭と深いつながりがあります。
人々に寄り添い灯る「いのちを内包する繭」をイメージし柔らかな空間づくりを目指しました。

渡り廊下
『Utopia : OME Serenity』 原田郁
青梅の大地、青梅の緑、青梅の空 3つのフロアテーマに沿い、自然豊かな青梅のスポットをピックアップし、
作家独自の視点である仮想のユートピア構想を立ち上げ、そこで見える風景を捉えて描いています。
仮想と現実が行ったり来たりする感覚になるユニークさがあり、オリジナリティあふれる空間となりました。
外観からの景観としても重点をおき、柔らかい色の帯が優しい明かりとなり、日暮れや夜間に通る人々にも
安心感や温もりがある雰囲気づくりを目指しました。

■計画概要
建築主:青梅市
設計監理:株式会社内藤建築事務所
施工:清水建設株式会社

Photo:Ken Kato , ARTCOCO